お客様事例

書籍業界: (ジュンク堂) なぜ「忙しいビジネスマン」は、Amazonではなく丸善&ジュンク堂のECサイトで本を買うのか?

全国100店舗(2万㎡)の「編集された書棚」をECサイトの倉庫に

思い立った2時間後に確実に本が手に入る仕組みを実現

限られた予算の中で、各店舗の在庫数をリアルタイムに表示

「店舗がある=すぐに購入できる」という強みを最大限に発揮

A mazonが日本でサービスを開始して13年。その間、日本の書店店舗数は約3割、6000店舗も減少した。地方の書店が次々とシャッターを下ろしていくなか、右肩上がりに売上を伸ばしているのがジュンク堂書店だ。 Amazonの売上ランキングはゲームの攻略本やコミック、雑誌が目を引くが、ジュンク堂のネットストアの売れ筋はビジネス書や小説、新書である。忙しいはずのサラリーマンがあえてジュンク堂で本を買う理由はどこにあるのか。ジュンク堂のインターネット事業を一手に担う株式会社HONの代表、工藤淳也氏にその秘訣をインタビューした。

1989年、東京都生まれ。ジュンク堂創業者の2代目。2009年、インターネット事業部門を子会社として株式会社ジュンク堂から分離独立させた株式会社HONの設立と同時に、役員に就任。翌年8月、同社代表取締役となる。総在庫数200万冊を誇る丸善書店とジュンク堂書店のECサイト、「MARUZEN&JUNKUDOネットストア」を運営。慣習にとらわれない独自の発想で書店業界を盛り上げる次世代の若きリーダー。

“編集された書架”でビジネスマンに支持されるジュンク堂

ジュンク堂がビジネスマンに支持される秘訣は、徹底した売り場管理にある。ジュンク堂は書架ごとに担当者が決まっており、本の配置や並びは担当者が自分で決める。毎年7万点以上の新刊が出るなか、「ぱっと見てわかりやすい書棚」を実現させるにはその棚専任のスタッフに任せるのが一番という考えからだ。新刊が出るごとに人の手で編集されていく書架は、訪れる人に毎回新しい気づきを与え、リピーターを育てる。
店舗入口にショッピングカートを設置しているのもジュンク堂ならではの工夫だ。もともとはお客様の利便性のために設置したが、ついで買いを誘い客単価の向上に一役買っている。

自社の売上は順調に伸びていたが、書店業界としては閉店する店舗数ばかりが増えていく。Amazonに対する危機感はつのる一方だった。

「Amazonの台頭は脅威であると同時に、“本のECサイト”の成功事例でもありました。実はジュンク堂も2000年頃からネットサービスを展開していましたが、カート機能はなくて、本の検索ができるくらいで。電話やメールで本の注文を受けて、お届けして…要はネットサービスというよりも書店への連絡手段がふえただけのものでした。
書店業界が打ち出すサービスについて、お客様が期待していることは何だろうか。そこからネットストアの存在意義を再検討して、“在庫がわかるネットストア”を実現したいと考えたんです。」(工藤氏)

Amazonより優れている点はどこか?答えは“日本全国の店舗”にあった

本に限らず、一般的にネットストアを開業するうえで重要視されるのは在庫の問題だ。いかにしてお客様の要望に素早く応え商品提供できる仕組みを作るのか。Amazonも最終的に自社倉庫で在庫を抱える道を選んだとおり、在庫そのものの必要性は十二分にわかっていた。しかし、ネットストアのために新規で倉庫を建てるには大きなキャッシュ負担が強いられる。

「倉庫問題にぶつかった時に気付いたんです。丸善とジュンク堂は、北は北海道旭川から南は沖縄那覇まで全国に100店舗ある、各店舗の倉庫や書架を含めればトータル2万㎡を超える巨大な倉庫になると。」(工藤氏)

また、在庫に対して適正価格ではなく定価で販売することができることも、店舗を持つ書店の強みだと気付いた。たとえば絶版になった1000円の書籍があり、その書籍がプレミア化してAmazonで高値がついたとしても、ジュンク堂書店内の取り寄せでは1000円のまま。店舗スタッフが編集し続けた書架だからこそ、出版社にもない本が眠っている。探し出すことができる。これは在庫数と状況によって値上がり幅が変動するAmazonのマーケットプレイスにはできないことだ。

「Amazonは、例えるなら“極めつづけた自動販売機”です。お客様に人気のある売れ筋商品をシステマティックに表示してお届けするという効率化の極み。一方丸善ジュンク堂は、書架をスタッフが1冊1冊考えながら並べている“非効率な倉庫”です。でも在庫数なら負けていないし、人の手が入っているからこそ届けられる本がある。」(工藤氏)

リアルタイム在庫表示でO2O 2クリックでできる店舗取り置き

お客様に素早く届けるために日本全国の店舗を倉庫にするというアイデアはさらに発展した。各店舗の在庫数をシステムで統合管理しネットストアに表示するということは、各店舗にどの本が何冊あるかをもリアルタイムでお客様にお知らせできるのではないか、「どうしても今日確実にその本がほしい」というニーズにお応えできるのではないかと。リアルタイム表示が実現できれば、「店舗がある=すぐに購入できる」という強みを最大限に発揮できるサービスとなる。

しかし、店舗同士をつなぐ巨大ネットインフラを作り、在庫検索においていろいろな店舗(倉庫)を引き当てさせるという仕組みを構築するには既存のシステムでは不可能だった。もともとコンセプトや思想が違う中で作られてきたシステムで機能の積み重ねをするにも限界を迎えており、サーバーは2000年ごろからずっと積み上げてきたためブラックボックスと化していた。また、ひとつのサーバーをジュンク堂書店グループ全体が覗きにいく仕様で負荷も高く、サーバー停止の恐怖が常に付きまとっていたという。結論として、目的実現のためには、サーバーを含めてすべて目的や運営思想に沿ったECサイトに切り替える必要があった。

「いざ巨大インフラを作ろうとすると予算の問題が出てきました。もちろん安かろう悪かろうでは目的を達せられませんから話にならない。けど高額になるスクラッチは選べない。そんな折にエスキュービズムさんのEC-Orangeというパッケージを知りました。パッケージ自体にブランド性があり、成功事例も多く安心感がありましたね。一番の決め手は、価格と拡張性の高さのバランスが取れたハイミドルなパッケージだった、という点です。お恥ずかしい話、弊社からエスキュービズムさんへの要望は大変高かったものの、膨大な予算を確保していたわけではなかったのですが、できあがってきたMARUZEN&JUNKUDOネットストアのシステムは自信を持ってお客様にお勧めできるものになりました。」(工藤氏)

サイトの開発中には、外部デザイナーや他の関係会社との調整に悩まされたこともあった工藤氏。社内メンバーは通常作業と並行してプロジェクトにオンする兼任者が多く、コミュニケーションを密に取れなかったことが反省点だと振り返る。

「エスキュービズムのプロジェクトマネージャーに取りまとめてもらってリリースできましたが、発注者側にも覚悟をもった専任のメンバーを最初からアサインすることが必要だったなと感じました。」(工藤氏)

店舗とネットで業界に変革をシステムを活用して書店の未来を切り拓く

リニューアル後、店舗取り置きが便利と好評のMARUZEN&JUNKUDOネットストア。サイトで最寄り店舗の在庫状況を確認し、2クリックでほしい本の取り置きを予約。1時間後には取り置き完了の連絡がメールで届き、確実に受け取れる仕組みだ。外回りや帰宅時に立ち寄るというビジネスマンが多い。「本を取りに来たついでにもう1冊」というついで買いも増えている。これは店舗の書架づくりという実績からくる安心感と、ネットの利便性の双方がもたらす効果だ。

工藤氏の考える書店の未来はいかに。

「僕の思いとしてあるのは、書店自体はなくならないし、なくしてはいけないということ。この文化事業が衰退していくのは好ましくありません。書店業界は配本という制約があったり、広告を打ちづらかったり、とても受動的な業界でした。ITを活用することで、もっと積極的にお客様とかかわれる仕組みを作ることができると僕は信じていますし、実証していきたいですね。 MARUZEN&JUNKUDOネットストアの仕組みは、丸善ジュンク堂書店だけでなく他の多くの書店様にもご利用いただけるインフラとなるポテンシャルを秘めています。お客様が自分の家に近い書店で取り置きサービスをできるような、そんな書店インフラの未来を思い描いています。これからどんどんおもしろくなっていきますよ!」(工藤氏)

資料ダウンロード「丸善・ジュンク堂書店のO2Oインフラ」
無料ダウンロード なぜ「忙しいビジネスマン」は、Amazonではなく丸善&ジュンク堂のECサイトで本を買うのか?

丸善&ジュンク堂ネットストア

http://www.junkudo.co.jp/
国内和書、外商など書籍を取り扱うオンラインストア。本がほしくなってから最短1時間で受け取れる仕組みを実現。

関連するお客様事例

オムニチャネル4つのポイント ジュンク堂書店のO2Oインフラ

まずはお気軽にご相談ください。

03-6430-6730 受付時間/平日 9時30分~20時

お問い合わせ・ご相談

オムニチャネルを実現するプロダクト一覧

「EC-Orange」パッケージラインナップ

  • ショッピングモール/複数店舗型ECサイト構築「EC-Orange mall」
  • 単店舗型ECサイト構築「EC-Orange shop」
  • BtoB向けECサイト構築「EC-Orange BtoB」
  • O2Oシステム構築「EC-Orange O2O」
  • オムニチャネル構築「EC-Orange omni」
  • グローバル対応ECサイト構築「EC-Orange Global」
  • インバウンドEC/オムニチャネル対応「EC-Orange Inbound Omni Channel」

EC-Orange連携可能プロダクトラインナップ

  • タブレット型POSレジ「EC-Orange POS」
  • 飲食店向けオーダーエントリーシステム「Orange Handy」
  • オムニチャネルアプリ構築「Orange Club」
  • 飲食店・レストラン向け予約管理システム「Orange Reserve」
  • タブレット端末で実現するデジタルサイネージ「Orange Signage」
  • 日々の在庫管理から棚卸までを一括管理「Orange Stock」
  • リピーター獲得方接客・配送ソリューション「Orange Gift」
  • CTIシステム×お客様の信頼「Orange CTI」
  • 多店舗向けオムニチャネルPOS「Orange POS Plaza」