お客様事例

小売業界: (ドン・キホーテ) クライアントとベンダーという関係を超えチームとして問題に対処することで未曾有のサーバ負荷増大を回避

技術者が有する“解析力”でスピーディに問題点の抽出に成功

クライアントとベンダーという規制の枠を越えた関係を構築

こ数年の間で、日本人のライフスタイルの中にすっかり定着した感のあるハロウィン・イベント。その準備期間において、コスチュームを入手しようとするユーザーがドン・キホーテのECサイトに殺到し、膨大な数のアクセスによってサーバがダウンするという現象が生じていた。その問題解決のために、同社のシステムエンジニアとによるプロジェクトが始動。そのプロセスについて話を伺った。

ハロウィン需要の増加で膨大なアクセスが

数年前から“ハロウィン=ドンキのファッション”といったイメージが世間に浸透。仮装パレードなどのイベントが定着しはじめた2014年のハロウィン・シーズンには、ドン・キホーテのECサイトに膨大なアクセスが集中し、サーバがダウンしてしまったという。

「断続的にログイン不能となり、大きな機会損失を招いていたのは確かです。当社の中では、ECは店舗に比べても、まだまだマイナーな存在。社内では“そんな状況であれば、やめてしまえばいいのでは?”という声すらあがっていました」と同社のシステムエンジニアはいう。

続く2015年度においては、前年の反省点を踏まえ、ハードウェアのスペックアップを実施したものの、それはあくまで急場しのぎにしかならない。さらなるアクセスアップが見込まれる次年度を乗り切るためにはどうすべきか? 抜本的な負荷軽減対策が必要との認識があったという。そこで同社は、新たなエンジニアを迎え、従来のシステム構成について細かくチェック。データベースの使用法に問題があると判断し、そのチューニングをに依頼した。

「データベースはEC上の様々な動作においてアクセスされる重要な存在。そもそも、当社のECはエスキュービズムさんの看板商品である“EC-Orange”をベースにしたシステムであったため、開発元に相談するのが得策と考えて、問題解決のサポートをお願いさせていただきました」

重要なのは技術者が有する“解析力”

ほどなく、データベース改修のミニプロジェクトがスタート。まずはドン・キホーテのエンジニアとエスキュービズムのエンジニアが顔を付け合わせて、基本概念の刷り合わせや、必要条件を整備する段階において、少々熱い議論が交わされることになったという。

「初めて顔を合わせるエンジニア同士が同じプロジェクトの関わることになった初期段階において、ありがちな光景といえます。基本的に相手を尊重しつつ、しっかり言いたいことを言い合うのは重要。WEB系の場合、技術のベースは共通であっても、これまで過ごしてきたキャリアによってアプローチが大きくが違ってくるので、その部分についてのレベル合わせは実施しておいた方が、後々、プロジェクトがスムーズに進行していくものです」

キックオフは2015年7月中旬。ハロウィン・シーズンに差し掛かる9月までという期間限定のプロジェクトがスタート。同社のシステムエンジニアとしては、ほとんど不安はなかったという。

「やるべきことは最初から明確になっていたし、しっかり刷り合わせも行った。あとはそこで決まったことを方針に従いながら、淡々と進めていけば良いと思いました。初期段階における技術的な議論は尽くしたし、あとは“データベースに問題がある”というざっくりとした問題提起から、具体的な解析を経て、いかに根源的な問題にたどり着き、適切な対策を打てるかどうかが鍵になると思っていました」

実は、この“解析”というフローが一番難しいと認識しているという。しっかりした方法論を持って対処できるようになるためには、経験と技術力の両方を持ち合わせていなくてはならない。

「その点、エスキュービズムさんのエンジニアには技術力があり、しかも私たちの要求に真摯に対応してくれたおかげで、しっかり、そしてスピーディに問題点の抽出に成功。もう、その段階で安心してお任せできるだろうと直感しましたね」

対策後、数字として明らかに結果が現れた

ドン・キホーテのシステム担当者様の読み通り、何の問題もなく、スケジュール通りにプロジェクトが完了。「やはりクライアントだから、ベンダーだからという意識で線引きをしていたら、これほどスピーディに前には進んでいかなかったでしょう。客もベンダーも一体となりチームとして動いた結果と捉えています」

もちろん、スピードだけではない。データベース改修後には、その効果が確実に、目に見えるカタチで現れた。

「グラフで見てもわかるように、アクセス全体の68%を占める標準偏差で見ると、アクセスしてから操作が可能となるまでの時間が、改修前には4~5秒かかっていたのに対し、改修後には1秒以下になりました」

今回のエスキュービズムの対応には満足しているものの、ドン・キホーテのシステム担当者としては、すでに次の展開を視野にいれているという。

「普通のECであれば、これで安泰といったところですが、これまでのペースから予測するに、2016年のハロウィンは、かつてないほどのアクセスが予想されます。昨年はデータベースの改修だけで何とか乗り切ることができたものの、抜本的な解決には至っていない。たとえば、データベースを使用しているという、設計そのものを見直すなど、別な手段を講じる必要があると思っています」

今回のプロジェクトによって確立できたパートナーシップにより、高度な対策も可能だと確信しているという。

「クライアントとベンダーという規制の枠を越えた関係を構築。チームとしての一体感を持ちながら意見を交換し、さらなる負荷増大に備えていきたいと思っています」

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