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Fintech(フィンテック)時代へ向けて~消費者が主導するテクノロジー対応への動きを考える


金融機関は日々進化を遂げる最新テクノロジーへの適応が遅いということは以前から指摘されていますが、利用者からの需要は増す一方であるという現状を受けて、最近になって銀行や保険関連の企業に大きな変化の動きが見えるようになってきています。

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金融業界のテクノロジー化

富士通ファイナンスサービスの報告によると、イギリスでは国民全体の39%が最新のテクノロジーを用いたサービスを提供しない金融機関は利用しないと答えており、20%はGoogleやFacebookといった媒体を通して銀行や保険サービスの利用も考慮するとしています。このような傾向を考えると、テクノロジーへの対応がどれほどの効果をもたらすかは言わずもがなというところです。逆に言えば、ここをおろそかにしてきた旧態依然とした企業にとっては今まさに変革の時が来ていると言えるでしょう。

今やクリック一つで事が済む素早く便利なサービスは当たり前の時代となっており、以前と違って消費者側からの需要に応える形でテクノロジーが進歩しているという構図が成り立っているのです。ヨーロッパの家庭では81%がインターネットに接続しているというデータが出ており、生活のデジタル化は加速する一方です。

例えばスマートフォンのボタンを押すだけでホテルやタクシーを手配することができ、目の前にあるワインの生産者やレビューを知りたければボトルにプリントされているQRコードをスキャンするだけでいいという手軽さです。このような流れは確実に金融業界にも押し寄せてきており、モバイル支払いのプロセスや銀行振り込み手続きを速やかに完了させるシステムの構築はこれから必須となってきています。

さらに特筆すべきは、このテクノロジーは、銀行口座を開いていない消費者にも対応できるまでに進歩しているという事実です。

特に経済的に恵まれていない地域の多いアフリカ大陸でも、その土地の生活風習に合わせた形で全ての消費者を対象とした柔軟なサービスを可能とすることで、地域全体の経済成長を促すことにもなるのです。

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金融業界は消費者のニーズに応えられるか

さて、最新テクノロジーを効果的にビジネスに利用した良い例がUberAirbnbでしょう。これまでなかなか解決されることの無かった問題点をクリアにし、新しい価値観と利便性を発信し、素早く消費者のニーズを直接満たしているのが特徴です。テクノロジーの発達に伴う消費者の需要の複雑化という現象を考えると、金融業界にこのようなサービスの出現がするのも時間の問題でしょう。

事実、2019年までに25%の銀行各社が従来のオンラインバンキングシステムから一歩進んだ新しいスタートアップシステムに切り替えるだろうとの予測が出ています。あとは比較的新しいテクノロジーへの切り替えに二の足を踏みがちな業界自体がどれだけ重い腰を上げるか、といったところに尽きます。

最近では新しいサービスプロバイダーが消費者にとって便利で有益なサービスを次々と世に送り出しており、このデジタル世界の進化の流れの中で新しい可能性が続々と生み出されているのです。従って、昔ながらの考えに固執して変化を恐れる企業は、皮肉な事に現状を維持しようとするがために衰退への道をたどるといった事態にもなりかねないのです。

最新テクノロジーへの対応の必然性に関しては各業界への重荷として認識されている向きもありますが、実際のところは消費者が対応の遅い企業にしびれを切らしているというといった方が適切です。消費者が求めるサービスの水準はこれまでに無く高まっており、デジタル化への移行は企業にとって避けて通ることの出来ないものとなっているのです。

テクノロジーを活用した新しいビジネス展開を

スマートフォンの普及に伴いテクロノジーを活用した新しいサービスが生まれてくるのはごく自然なことであり、例えばタクシー業界にUberが、そしてホテル業界にAirbnbのような新しい形のビジネスが参入してきたということは特に驚くべきことでもないのです。

既存の問題点を解決し、消費者に近い優れたサービスを展開するためにテクノロジーは欠かせません。従って、企業としてはいつまでも古くからのマーケティング戦略に固執していると、最新のテクノロジーを上手に適用させたライバル会社やベンチャー企業に先を越されてしまう事になりかねないという点を、肝に銘じておくべきでしょう。

この記事はConsumers are Driving Technological Changeの記事を本ブログが日本向けに編集したものです。

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